法律を学ぶ

法律は人間が共同生活を送るうえで国が定めたルールです

法律とは何か、ですが、法律とは、人間が共同生活を送る上で作られたルールに他なりません。法律を定めるのは国ですが、実際に立法権を司る国会議員は国民の投票によって選定されていますから私たち国民が法律を作っていると言えるでしょう。法律は、全ての国民が守らなければならないルールです。気に食わないと言って法律を無視すると当然処罰の対象になる可能性が出てきますから、全ての国民に法律を順守する義務が存在します。

全国民が法律に従わなければならないというルールの事を法治主義といいます。

法治主義は全部の国民が法の下の公平を約束されている為、何人であろうと法律を無視する事はできません。法治主義を取り入れている国の事を法治国家といい、法治国家である事は近代国家を保つ為の重要な条件として認知されています。法治主義の下では何事も法律が優先されますから、たとえ悪法であろうと法律は法律として遵守しなくてはいけません。しかし、公的な手続きさえ踏めば法律そのものを改正する事も可能であり、独裁や弾圧に繋がらないように作られているのです。

法治主義は本来王権による支配に対抗する為にできた思想ですから、法治主義の下で一般人以外による支配がなされる事はない事になっています。但し、現実的には法治主義を掲げながら独裁を強いている国家は多くありますし、国民にのみ法の順守を強く求めながら、一部の特権階級だけを特別待遇しているような事例は稀少ではありません。法治主義は優れた思想ではありますが完璧なものではありません。上の人間のやり方次第では、法律を用いて国民を縛る事も残念ながら可能です。

法律は国が定めるルールですが、法律だけではルールが不十分なケースもあります。自治体によって作成されるルールが条例です。条例は法律の下に存在するルールであり、自治体が独自で制定する事ができますが、法律違反する条例を作る事はできません。例を挙げると、法律で殺人が禁止されているのに条例で人を殺しても良い、というルールを作る事は禁止されています。

 

法律は国民の生活を守るうえで大切なものとなっています。生活していると争いごともつきないものとなるかもしれませんが、そういった場合に法律が解決してくれます。しっかりと法にのっとって、こういう場合はこうだからという風に解決に導いてくれます。法律がなければ不公平な結果になってしまったり、お互いが納得のいかない結果になってしまうかもしれませんが、法律があるということで、解決させることができます。

何か社会的問題があった場合にも、法律にのっとれば解決法が見出せるのです。常に法律に逆らった行動をしてはならずまいと思う気持ちが、自分自身を正しい生活方向に進めているのではないでしょうか。

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